ネット依存 専門心理師 紹介

心理師 森山 沙耶

森山 沙耶

もりやま さや

公認心理師、臨床心理士、社会福祉士

所属学会
日本心理臨床学会
関東甲信越アルコール関連問題学会

私がMIRA-i(ミライ)の心理師になるまで

家裁調査官として働いた経験

大学院を修了後は家庭裁判所調査官という仕事をしていました。
家庭裁判所は、夫婦や親族間の争いなどの家庭に関する問題を家事審判や家事調停などによって解決したり、非行をした少年について処分を決定するところです。そこで働く家裁調査官は、家事事件の紛争当事者や非行少年とその保護者を調査し、紛争の原因や少年が非行に至った動機、生育歴、生活環境等を探ります。また紛争の解決や少年の更生に向けて働きかけます。
紛争当事者や少年には、何らかの「依存」の問題を抱えるケースが多くありました。依存が家族関係にも大きな影響を与え、問題を複雑にしており、家族が適切な支援につながっていく必要性を強く感じました。

依存症当事者の家族としての体験

ネット依存の支援に携わろうと考えたきっかけの1つとして、父の存在があります。
父は食道がんを患っていました。原因はお酒とたばこの過剰摂取。いわゆるアルコールとニコチンの依存症でした。大きな手術も行いましたが、それでもお酒とたばこはやめられませんでした。
父に振り回され、家庭内はいつも緊張状態でした。仕事のため私と兄は家を離れましたが、実家に残された母が父の面倒を見ており、母は心身ともに疲れ果てていました。
私は大学から臨床心理学を学び、依存症についてある程度の知識は持っていました。しかし、いざ目の当たりにすると何も出来ない自分がいました。
身近な家族だからこそ、依存症という病気を受け入れられない気持ち、恐怖心、憎しみ、悲しみなど様々な感情が湧きおこり、それが適切な支援につながることを妨げるのだと身を持って知りました。
父はすでに他界しています。私に出来ることはたくさんあったのに、出来なかった自分を今でも悔やみます。
この思いを忘れず、多くの依存で苦しむ、ご本人やご家族の力にならなくてはと思いました。

母としての経験からの決意

その後,大学病院での心理業務,精神疾患を抱える方の社会復帰支援などに携わり,経験を積みました。
一方で,子ども2人を出産し、育児を行う中で、子どもとインターネットの利用について考える機会も多くなりました。
そして,ネットやスマホ,ゲーム依存の問題を調べていくうちに、ネット依存に困っている人や子どもが増える一方で、ネット依存を専門にみる医療機関や支援機関が圧倒的に少ないことが分かりました。
専門に治療を行う病院においては予約の電話が鳴りやまない状態で、治療や支援を受けたくても受けられない状況となっています。
そこで、民間企業として、自身の経験と知識や技術を元にして、さらに独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センターにてインターネット/ゲーム依存の診断・治療等に関する研修(医療関係者向け)を修了し、ネット/スマホ/ゲーム依存を専門とした回復支援のサービスを立ち上げることを決意しました。
民間企業だからこそ、最新の知見を取り入れながら、一人一人のニーズに応じた柔軟な支援が可能だと考えています。
医療機関に行くにはハードルが高いという方も、「まずは相談してみようかな」と思えるよう、温かみや寄りそう雰囲気を大切にしています。
もし今不安に思っている場合は、まずは気軽にご相談してみてください。

診断・治療等に関する研修を修了した、
久里浜医療センターについて

独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター
独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター

独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター
インターネット依存症治療部門 (TIAR)
https://kurihama.hosp.go.jp/

近年のインターネットの普及、およびそのサービスの発展はいちじるしく、わが国でもインターネット嗜癖 (本治療研究部門では一般的な「ネット依存」という用語を使います) におちいる人々の増加が懸念されています。 我々の2008年の調査によると、20歳以上でネット依存が疑われる者は全国で270万人にのぼることが推計されました。となりの韓国や中国では長時間連続してオンラインゲームを利用して死亡する事故も起きており、
大きな社会問題になっています。アメリカでもインターネットに長時間をついやすことから離婚や解雇など深刻な問題が起きており、その治療に注目が集まっています。
しかし、わが国ではネット依存の治療に専門的に取り組んでいる施設はまだありません。
このため、当院では、長年の依存症治療でつちかった専門性をもとに、2011年7月よりネット依存治療研究部門(TIAR)を開設し治療を開始しました。
当センターでは、ネット依存治療を行うとともに、ネット依存に関する研究と最新の治療情報収集にも取り組み、より良い治療を提供してまいります。
病的ギャンブリングに関する研究と最新の治療情報収集にも取り組み、より良い治療を提供いたします。
※引用・許可「独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター」